《今週のテーマ》
★組織は活性化するものであって維持するものではない
「きょうから課長だ。さあ、どうやってこの課を維持していくか」
就任初日、決意も新たに自らの手腕発揮に燃える。結論から先
に言ってしまえば、この課長氏、永遠に課長職に留まっていれば
まだいいほう、下手をすると組織から放り出される。組織という
ものをまったくわかっていないからである。
組織とは何か?簡潔にいえば、課題を推進する場であり、人材
を育成する場である。複数の人間が、ある課題の達成に向かって
協力していく。その過程で、それぞれが能力的に成長を遂げる場
が組織なのだ。
したがって、ひとつの課題が達成され、次の課題が与えられれ
ば、当然戦略も変わり、それにともなって組織そのものも変化し
ていかなければならない。つまり、組織に“現状だけ維持すれば
いい”という概念だけではいけないのである。
組織の維持だけを施政方針に据える管理者は、根底から思い違
いを改める必要がある。管理者が組織を動かすにあたって、心す
べきことは維持ではなく、活性化をいかに図るかということであ
る。活性化のための必要条件は、課題、目的を明確にすること。
十分条件は人材を大切にすることである。
その時点での到達点をはっきりと示し、それぞれが果たすべき
任務を明らかにすれば、組織にはエネルギーが流れ込む。現状を
維持することだけに神経をすり減らす必要など、まったくいらな
いのだ。
この組織の本質を見据えれば、発展の意味もたちまち明らかに
なる。ある課題を達成した組織には、次の課題が与えられる。そ
の課題のスケールは、課題の達成度、つまり実績とともに大きな
ものになっていく。より大きな課題を達成するためには、より多
くの人材、すぐれた人材が必要になる。これが組織発展の基本構
造である。
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