《今週のテーマ》
★「3:4:3」の原則
会社でも、あるいは学校でも、人間が集まって一つの集団が形
成されると、その集団に属する人間は、だいたい優秀な人間、並
の人間、それよりやや落ちる人間、の三ランクに分かれる。この
比率がおおざっぱにいって、3対4対3になるのである。
この「3:4:3」の原則は、たいていどんな集団、組織にも当て
はまる一種の公理のようなものである。はた目には、優秀な人間
ばかりが集まっているようにみえる組織でも、あるいは逆に、能
力が劣っている人間ばかりが集まっているようにみえる組織があ
ったとしても、その内部では、「3:4:3」の原則がちゃんと働い
ているものなのだ。
要するに、優秀な人材ばかりを集めて組織を形成しようとして
も、それは無理な注文だし、また、そうでなければ組織は伸びて
いかないというものでもないのである。経営者が社員のもつ潜在
的可能性をうまく引き出し、適切なマネージメントをしてやれば、
「3:4:3」の全体のレベルを底上げし、強力な企業集団を形成す
ることは十分可能なのである。
そのさい、経営者の重要な仕事は、社員一人一人に明確な課題
を与え、目的意識をもたせることである。もちろん、すべての社
員を直接指導することは不可能だから、とりあえず上位の「3」を
対象にして課題設定させればよい。「何をするか」という意識が
上位の「3」に徹底すれば、その目的意識は自然に部下にも浸透し、
組織全体が“課題推進の場”となるのだ。上の「3」にしっかり意
志を入れて育てあげることで、下の「4:3」も自然に育ってくる
ものなのである。
つまり、「3:4:3」のそれぞれのランクは有機的に結びついて、
一方が伸びれば他方もそれにひきずられて成長していくという構
造をもっているのである。組織とはそういうものだ。下位の「4:
3」がいるから、上位の「3」が育ち、また上位の「3」がいるから
こそ、下位の「4:3」がひっぱられると考えればよいわけである。
これが「3:4:3」の原則の意味である。
繰り返し述べるが、上位の「3」に目的意識が徹底すれば、それ
が下部に浸透し、会社全体が“課題推進の場”になる。そして全
社一丸となって、“あるべき姿”に向かって突き進んでいく、そ
の方向づけをすることこそが、経営者のもっとも重要な仕事なの
である。
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メールマガジン『社長の着眼』
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