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社長・経営者のためのメールマガジン

〜〜〜『社長の着眼』〜〜〜

2006年12月04日号(vol.165)
毎週月曜発行
発行:飯塚保人(ヤスンドコム http://www.yasundo.com)
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《今週のテーマ》
★金残すは下、人残すは上

 経営の心得を説いた有名な格言に、次のようなものがある。 「金残すは下、事業残すは中、人残すは上、されど金なくして事 業成り難し、事業なくして人育ち難し」
 この格言の教えるものは、いうまでもなく人材育成の大切さで ある。会社だ、経営だ、といっても、結局その根幹にあるものは、 「人」であり、「人」なくしてはどんな事業も成り立たない。会 社を良くするのも悪くするのも、そこで働く人間の質いかんであ り、会社という組織体は、人間によってどのようにも変化すると いうわけだ。
 その意味で、まさに「企業は人なり」で、人材育成こそは、経 営における最大かつ最重要のテーマということができるだろう。
 「人材育成」というのは一朝一夕でできることではない。この ことは、私が多くを語るより、経営者自身が身にしみて感じてい ることかもしれないが、もし本気で人を育てようと思うなら、10 年、20年をかけるつもりでじっくり腰をすえてかかる必要がある。 「人材育成」とは、言葉を換えていえば、会社における「人間教 育」にほかならないのだから、ちょっとやそっとの覚悟でなしと げられるはずはないのである。人を教育し、一人前の企業人に育 てあげていくためには、相応の情熱と根気、そして愛情がどうし ても必要なのだ。少なくとも、半年や一年で結論を出せるような テーマではないはずである。

 ところが、最近の経営者の方々を見ていると、この「人材育成」 に関していささか手抜きをしている、あるいは、その意味をはき ちがえているのではあるまいか、と感じることが少なくない。つ まり、私のみるところ、昨今の経営トップは、とかく社員をとり あえず今便利に使うことだけに腐心して、長期的な展望にたって じっくり育てあげようという不断の努力を怠っている、そんなケ ースがたいへん多いようにみうけられるのである。  こうした考え方をもつ経営者に対して、社員が不信感を抱くの は当然で、仕事にやる気をなくしたり、すぐに会社を辞めていっ たとしても無理からぬ話といえる。

 私のところにも、「なかなか社員が居つかない」「いくら口を すっぱくして言っても仕事に精を出さない」とグチをこぼしにく る経営者の方々が多いが、これは明らかに本末転倒で、社員のグ チを言うまえに、経営者自身、社員に対して何をしたか、を考え るのが先決ではないか。
 なにも難しいことをしろというのではない。まず相手の人間性 を尊重して、人間的な「愛」をもって接すればいいのだ。
 それが“人づくり”の第一原則である。


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