《今週のテーマ》
★計画は“手”を三つ以上組み合わせる
「計画」とは、“現在”から“将来のあるべき状態”に到達す
るまでのプロセスを具体化する、すなわち“あるべき姿”へのス
トーリー(シナリオ)づくりをすることである。そして、この
“あるべき姿”へのシナリオにも、入れておかなければならない
要素がある。その要素とはいったい何か。
まず第一に、テーマ。これは「計画」の根底をつねに流れてい
るテーマという意味だが、それはあくまで“人づくり”でなけれ
ばならない。つまり、企業活動における「計画」とは、直接、間
接に「人材育成」を意図し、それを自然に推し進められるかたち
でつくられるものでなければ完全とはいえないのだ。
第二には、“手”が三つ以上組み合わさっていること。「計画」
を実際に展開する場合、単一の“手”では効果があまり出ないの
である。つまり、一つの「計画」に一つの“手”という平面構造
ではなく、いくつかの“手”を組み合わせて立体構造にするわけ
で、これは経営戦略の基本ともいえるだろう。
たとえば、「売り上げ倍増」を計画した場合、単に販売面だけ
で“手”を打って、猛烈なセールスを展開したところで、やはり
「あげ底」的発想であることは否めず、どうしても限界があるも
のだ。だから、販売面の強化と同時に、品質管理やお客様に対す
るサービス、あるいは、流通の問題などにも“手”を打って、そ
れらを重層的に組み合わせ、有機的に関連づける。このようにい
くつかの“手”が組み合わされて、「計画」は実効力をもち、強
力な経営戦略となりうるのである。
中期計画を作成する場合でも、「毎年15パーセントずつ収益を
伸ばす」というようにセットされたシナリオでは、いかにもメリ
ハリにとぼしく、おざなりな感じすらして、計画実行の際も、気
力があまりわかないものである。だから、経営状態や周囲の環境
を十分検討したうえで、たとえば、「年々実績が上向いてきてい
るので、本年度は17パーセントの増収を目標にする」という具合
に、ちょっとしたアクセントをつけるわけだ。もちろん、場合に
よっては、この逆に「今年は10パーセントしか伸ばさない」とい
うのでもよい。要は、設定したテーマにしっかり“意志”を入れ、
自然に意欲がわきあがるような工夫をすることが大切なのである。
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メールマガジン『社長の着眼』
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