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社長・経営者のためのメールマガジン

〜〜〜『社長の着眼』〜〜〜

2006年09月25日号(vol.157)
毎週月曜発行
発行:飯塚保人(ヤスンドコム http://www.yasundo.com)
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《今週のテーマ》
★坂本竜馬の先見性

 “あるべき姿”を明確化して仮設を検証し終えたら、それを実 現すべく、基本的な方針、政策を練り、いよいよ未来へのシナリ オづくりに着手する。これが、ステップ1「企画」、ステップ2 「問題の切り捨て」につづくステップ3「計画」である。
 この「計画」について強調しておきたいのは、“あるべき姿” を描き、それを具体化しようとするなら、従来の考え方や既成概 念、あるいは旧来からの慣習やシステムにこだわらず、自由な創 造性を発揮せよということである。
 従来のものの考え方、既成概念にしばられてこだわりを持つと、 そこからはなんの発展性も生まれてこない。こうしたやり方は、 言い換えれば、より安易で簡単な道を選んで、自力で考えること を放棄しているのと同じことだといえる。
 したがって、未来の“あるべき姿”を確実にわがものとするた めには、問題をたえず新しい視点、違った角度から考え直してみ ようという、意欲的な姿勢がどうしても必要であろう。

 幕末の志士、坂本竜馬のエピソードに、つぎのようなものがあ る。
 竜馬の同志の一人に檜垣清治という男がいた。
 ある日、竜馬がこの人物に会ったとき、彼は、武士の魂である 長刀を差していた。そこで竜馬は、懐から一振りの小刀を取り出 して、「大刀は無用の長物。非常のときはこれにかぎる」といっ て聞かせた。
 それから檜垣は小刀にあらためたのだが、つぎに会うと、竜馬 はこんどはピストルを示して、「西洋の新しい武器のほうがまさ る」といって聞かせた。
 そして、またつぎの機会には、「これからの時代に万人を動か すのは学問だ」と言い放って、檜垣の目を白黒させるのである。
 この逸話は、国の未来=あるべき姿をしっかり見すえ、そのう えで常に時代に先がけてものごとに対応していった竜馬のすぐれ た先見性を、じつによくあらわしている。つまり、竜馬は従来の 考え方や固定観念にとらわれることなく、いっさいのこだわりを 捨てて、新しい思考や発想にたくみに頭を切り換えていったので ある。それもこれも、彼の眼前に不動の“あるべき姿”が見えて いたからこそといえるのではないか。

 企業経営とは、結局文化の創造であり、ロマンの現出にほかな らないのだ。会社を大きくしていくためには、新しいものを生み 出そうとする力がどうしても必要なのである。
 現実の経営の局面においても、「企画」するにせよ、「計画」 するにせよ、この大志だけはけっして忘れてほしくないものだ。


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