《今週のテーマ》
★「感性」のにぶい経営者は大成しない
前回述べた「春」と答えた生徒の答案はバツとされたのだが、
これがさまざまな波紋を投げかけることになった。なぜ、この答
えがバツなのか、というのである。
ある大学教授は、「これがもし大学入試の問題で、私が採点官
なら、文句なしにこの生徒を入学させる。他の生徒よりはるかに
スケールの大きい創造力を感じさせるし、なにより未来にまっす
ぐ目が向いているのがすばらしい」という意見を新聞に寄せてい
る。
私もこの大学教授とまったく同意見である。入社試験なら、即
合格。これほど豊かなイメージを抱き、創造性と進取の気質に富
んだ子は、まちがいなくぐんぐん伸びて大成すると思うからだ。
こうしたイメージ力のすぐれた人間、固定観念にとらわれず、自
分だけの“あるべき姿”をはっきりと見出し、それに向かってま
っすぐ突き進んでいこうとする人間は、経営の世界でもかならず
成功する。松下幸之助氏しかり、本田宗一郎氏しかり、である。
実際、世の中の成功者、勝利者といわれる人で、イメージが貧
困で、「感性」のにぶい人間はまずいないといっていい。みな、
自分の望みや目標を具体的なイメージに置き換え、はっきりした
未来観をもって、するどい感覚をもち、それを水先案内にして成
功への航路を突き進んだのである。
こんな言葉がある。
「人生とは未来であり、過去でも現在でもない。現在(いま)が
大切なのは、明るい未来があるからだ」
いい言葉だ、と私は思う。会社経営者の方々には、実感として
受けとめてほしい言葉である。
結局、創造性、あるいは発想力とは、未来をどれだけ具体的な
イメージとしてつかみとれるかという力であり、それこそが経営
者にいちばん必要な力ではないだろうか。
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