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社長・経営者のためのメールマガジン

〜〜〜『社長の着眼』〜〜〜

2006年08月21日号(vol.152)
毎週月曜発行
発行:飯塚保人(ヤスンドコム http://www.yasundo.com)
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《今週のテーマ》
★雪が溶けたら何になるか

 今日、なぜ多くの経営者が“意志”を入れて会社の未来を描く ということをしなくなったのだろう。
 理由はいろいろ考えられるが、結局、現代の経営者たちは、数 字にあらわれる利益にのみ目を奪われて、経営に対する夢やロマ ンを失ってしまったのではないかと思う。もっと口の悪い言い方 をすれば、守銭奴的発想がかちすぎて、創造性や発想力の芽がつ みとられ、心の豊かさをどこかへ置き忘れてしまった、そんな気 さえするのである。

 もちろん、営利を追求し、利益率を高める工夫をするのは、経 営の重要なテーマであることはいうまでもない。しかし、利益と か数字とかは、あくまで経営の本体ががっちり組み立てられ、先 の展望がはっきり見えていればこそ引き出されるもので、充実し た中身のないまま数字ばかりを追っても、早晩いきづまることは 目に見えている。その意味で、現代の経営者たちは、目先の利益 に振りまわされていくぶん視野狭窄に陥り、未来の視点から現在 をとらえて己の行動を見つめ直すといった大局観、柔軟な発想力 が欠けているように見える。要は、自分の想像性や発想力をもっ と信じて、物心両面にわたる豊かな経営をめざすこと、そうした 広がりのある「感性」を持つことが大切なのではないか。

 都内のさる小学校の一年生か二年生のテストに、「雪が溶けた ら何になるか」という問題が出題されたことがあった。
 さて、あなたが生徒なら、解答用紙に何と記入するだろうか。 おそらく、ほとんどの人が「水」と答えるのではあるまいか。
 もちろん、それが正解である。
 雪が溶けたら水になる・・・こんなことは幼稚園の子どもでも 知っているごくありふれた一般常識で、つまらないほどに動かし がたい論理的帰結でもある。全員が正解したとしても不思議はな いはずだ。
 ところが、である。学年でたった一人、これとはまったくちが う答えを書いた生徒がいた。その生徒が書いた答えは「春」、つ まり、彼は「雪が溶けたら春になる」と解答用紙に書きこんだの である。

 これが私のいう、柔軟な発想力、創造性であり、経営者に必要 な「感性」なのである。
「雪が溶けたら水になる」という答えは、いわば1たす1は2という のと同じ単純な論理的帰結で、そこにはイメージの広がりが全然 ない。しかし、雪が溶けて春になるという発想は、想像力を働か せ、そこに自分のイメージで“あるべき姿”を見出したからこそ 生まれてきたのである。


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