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社長・経営者のためのメールマガジン

〜〜〜『社長の着眼』〜〜〜

2006年07月31日号(vol.150)
毎週月曜発行
発行:飯塚保人(ヤスンドコム http://www.yasundo.com)
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《今週のテーマ》
★若き本田宗一郎が描いた未来図

 問題の本質的な解決をはかるには、どうしても、まず自分の側 に「これをするんだ」という明確な主体、アイデンティティーを 持つ必要がある。
 したがって、問題に直面して迷いが生じた場合には、とにかく 経営の原点にたち返って、「自分は何をどうしたいのか」「誰を、 何を愛して経営しているのか」をじっくり考えることだ。
 そうやって問題を徹底的にしぼりこんでいって、最後に残った 基本的な問題を、それこそ全知全能をふりしぼって、頭がしびれ るほど考えるといい。その一つの問題の解決の糸口がつかめれば、 他の問題もそれに連動して、自然に解消する方向に動いていく。 経営とはそうしたものである。

 結局、会社を経営していくうえで、もっとも大切なのは、「自 分はこうする、こうしたい」という課題、テーマを設定し、その 課題に向かって突き進んでいく勇気を持つことではないかと思う。
 課題を設定するとは、言い換えれば、三年先、五年先の自分の “あるべき姿”を見つめることで、つまりは会社の未来図をきち んと描くということにほかならない。この“あるべき姿”への視 点があるかないか、未来図が描けているかどうかが、会社運営の 成否を握る最重要のキーとなる、といっても過言ではないだろう。

 かつてホンダがまだ一地方都市の小さな修理工場だった当時、 その経営者である本田宗一郎氏は、「俺はこれから世界一速い車 を作ってみせる」と、自分自身にテーマを課した。それが“世界 のホンダ”のはじまりである。
 もちろん、本田氏は、わが国が誇る天才経営者の一人で、その 経営手腕にはすばらしいものがあったことはまちがいないが、当 初、実際に本田氏がしてきたことは、主に機械いじり、部品との 格闘で、決算などに必要な社印など他の幹部に預けっぱなしだっ たという有名なエピソードがある。つまり、本田氏にとって、大 切なのは自分自身の設定したテーマを断固推進していくことで、 それが氏の唯一の経営ノウハウだったともいえるのである。

 経営とは、テーマ遂行の場であり、その課題を愚直に実行して いくこと、つまり愚直経営こそが経営の王道、ということを如実 にあらわしている点で、これはみごとな一例といえるだろう。
 もし、あらゆる成功者に共通の「成功法則」というものがある とすれば、それは、己に課題を設定し、つねに未来の“あるべき 姿”を見つづけること、ということに尽きるのではないか。


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