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社長・経営者のためのメールマガジン

〜〜〜『社長の着眼』〜〜〜

2006年07月10日号(vol.149)
毎週月曜発行
発行:飯塚保人(ヤスンドコム http://www.yasundo.com)
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《今週のテーマ》
★明確なテーマがあれば問題は解決する

 私は以前、ある地方のレコード販売会社のコンサルティングを 手がけたことがある。その当時は、レコード販売そのものが、貸 レコード屋に押されてかなり落ちこんでいた時期であったが、そ れでもメーカーは相も変わらずどんどんレコードを送りつけてく る。だから、在庫はたまる一方になるわけで、「どうすれば在庫 を処理できるか、知恵を貸してほしい」というのが、先方の第一 の注文だった。
 しかし、私はあえてそれを無視し、「そんなことはどうでもい い問題だから、とりあえず放っておきなさい」と、とりあおうと しなかった。

 当面の最重要と思われる問題を放っておけと言われては、先方 もかなり面くらっただろうが、実際、小手先でチョコチョコと在 庫処分をしたところで、とりあえずその場しのぎの経営はできて も、明日につながるものが何もない。会社の基盤となるアイデン ティティー、「何のために、誰のために商売をするのか」といっ たテーマが不明瞭のまま、そんな場当たり的なヤリクリに終始し ても、しょせん実りある経営は望むべくもないし、会社の未来が 切り拓かれるはずもないのである。

 そこで、私の提案で、「会社のテーマをどうするか」というデ ィスカッションが会社ぐるみで延々と展開された。
 そして、カンカンガクガクの討論の末、ようやく生み出された テーマが、「地域に音楽の楽しさを」・・・これが、この会社の 基本方針であり、アイデンティティー・・・存在理由ともなった。  そして、営業の主たるターゲットは、中・高校生と定められた。 この年代の少年・少女が、もっとも音楽を心から楽しみ、一途に 愛してくれると考えたからである。だから、会社としても、そう したお客さまを大切にし、愛していこうというのである。

 こうして会社の明確なテーマが打ち出されると、会社の運営上、 さまざまな変化が現れはじめた。
 まず、社内のありとあらゆる問題が、その「地域に音楽の楽し さを」というテーマに沿って、検討され、ふるいにかけられる。 つまり「楽しいか」「楽しくないか」が、問題処理のいちばんの ポイントとなるわけだ。
 逆に、「楽しくないこと」、つまり、社のテーマに合わないも のは、「問題」として取り上げず、極力排除するようにした。
 このように、「楽しさ」をモットーに、ヤング中心の営業政策 を展開していった結果、この会社は地元の若い客を大量に獲得し、 地域に密着した揺るぎない経営基盤を確立することができたので ある。


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