《今週のテーマ》
★依頼相手はすべてお客様
人に仕事依頼するとき私は常に、依頼する相手を「お客様」と
考えている。お客様とは物を買ってくれる人のことをいっている
のではない。「次工程」ともいうが、自分の仕事を次の段階、あ
るいは次の人に渡す時、その人がお客様になる。お客様に対して
は、より明確に、誤りの起こらないような心配りが必要である。
そういう気持で次の工程に仕事を渡す。何のために、いつまで、
どのように渡した仕事を完成してもらうか。たとえば、自分が書
いた原稿をパソコンに打ち直してもらうとする。順序もメチャク
チャ、字も汚い。これでは渡された側の仕事がやりにくい。より
早く、スムーズに打ってもらうための、相手の立場に立った方法
で渡さなければならない。そういう意味で、一つの関連した仕事
の次工程は、常に「お客様」なのである。
ここである出版社の例をあげよう。
ここの出版社で急に追加の注文が書店から入った。営業部門で
は慌てて製造部門に増刷の依頼を出した。ところが製造部門では
「そんな急に言われたってどうしうようもない」と取り合わずに
仕事が一時期ストップしてしまった。その結果すぐ増刷をしてお
けばかなりの部数の売上が見込めたにも関わらずこの会社はチャ
ンスを逃してしまったのである。ここで考えてほしいのは製造部
門のお客様は営業部門だということである。
要するに、仕事を渡した側も渡された側も、常にその目的が明
確でなければならないということなのである。この点を明確にし
ておかなければ、捉え方によってはとんでもない方向へ進んでい
ってしまう可能性だってある。仕事はやりにくい方向へと流れて
いってしまう。
こういった光景はよく見かける。
「これ頼むよ」
「はい、わかりました」
何を頼んで、何がわかったのか。実に不明確なのである。
「いつまでですか」
私は逆に質問する。コピーを取ることにも、書類を一枚書くこ
とにも、必ず「テーマ」はある。そのところをまず、明確にすべ
きなのである。
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メールマガジン『社長の着眼』
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